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終の住処

  07, 2012 15:47
たまには辛口なことも書いてみましょう…。
なんちゃってとはいえケアマネというお仕事をしていると
現実と理想という狭間のお話を耳にすることがあります。

ちなみにこれから記述する事例は担当の利用者さんではありません。
当然ですが、一部変更して記述しております。


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とある方は事情があり在宅介護が困難になってしまいました。
認知症があるためグループホームというところに入所することになり、
ご本人はそこで楽しく暮らしていたそうです。

家族も一安心と思ったころに、吐血により緊急搬送
検査の結果癌が発見されました。余命は6カ月といういわゆるターミナルという宣告を受けました。
延命を望まない家族は、
入院先にも経管栄養などの処置はしないでほしいということも頼み、
またご本人もお元気な時に「日本尊厳死協会」に加入しており、しっかりカードも持参しました。

搬送先の病院が患者さんの癌の部位の手術を受けることができないということで、
以前かかったことのある大きな病院に転院することになりました。

家からは非常に遠く、家族は通うのも一苦労。
経管栄養は行わず、少しずつ口から食べており喋ることもできてきた。
「パンが食べたいなぁ」と話すこともあり、家族も急死に一生得たと喜んでいました。
さて、手術も抗がん剤治療もおこなわない患者さんは点滴を行っています。
担当の医師は ”明日にでも退院してください” と言わんばかりの勢いで
早く転院先を決めろとせかす。

病院では相談窓口としてMSWがいるのですが、
MSWが多忙すぎて会うことすらままならない。
結局家族が近隣のホスピスに連絡するもホスピスの面接には2週間以上かかり、
待ってもらう必要があると言われる。

どれほど緊急を要するのかわからない家族にとって
”明日放り出されたらどうすればいいのか?!”
そんな思いに日々さいなまれる。

ある日突然、MSWより転院先は最初に搬送された病院への
搬送を告げられる。搬送は翌日。
家族にとっては寝耳に水の対応で、退院当日全ての荷物をもって移動せよと指示が出る。

療養型病床という病院でありながら、積極的な治療が行われないためか、
転院先を決めてほしいという打診が再び浮上してきた。

MSWは3つの選択肢を提案。
1、医療的処置を行ってくれる高専賃
2、緩和病院
3、ターミナルでも受け入れてくれるグループホーム

【質問】
あなたのお身内がこうなった場合、
しかも在宅介護が困難な状況となれば、この3つから選択する際何を基準にされますか?!

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この事例を読む限り、多くの人が「お気の毒に、悪い病院に当たったのね…」
と思うかもしれませんが、
現実問題、当たり前によくあるお話だったりするのです。。。。

(´д`ι)在宅介護が無理ということでグループホームに入ったのに戻れないの?!
…グループホームでターミナルを受け入れてくれるというところが増えては来ていますが、
まだまだ少なく、全てが受け入れるということはありません。

そして一番多いのが、
ケア付き高齢者住宅(いわゆる高専賃)と呼ばれる施設を
強く勧められます。

医療保険も介護保険も関係なく住まいの部屋として入居します。
ですので、在宅での生活とかわりありませんが、家賃に含まれている内容に
介護保険での利用をオーバーした内容(夜間の体位変換)などについての
必要なケアについて行いますが、取り決めや規定などはありません。
緊急通報の際、かけつける職員がいますが、夜の多くは警備保障会社に依頼している
ことが多いでしょう。

費用は月14万~15万
それだけの金額を払うのだから、手厚い介護が受けられるはず!

((((;´・ω・`)))ガクガクブルブル
福祉の常識と一般の常識はずれております。

「医療保険も介護保険も関係ない住まい」ということは
公費を使用していませんので、厚生省の管轄ではなく、
転居することは基本的人権の一つとして認められていますから、
あくまで個人の責任ということになるのです。

病院を追い出されるかも知れないという思いから
MSWに勧められるまま、高専賃に入居を決める方が多いでしょう。

もちろん、全ての高専賃が悪いとは言っていません。
介護保険も医療保険も適正に使いつつ、
対象者にとっても家族にとっても非常に手厚く対応して下さる
ところがあれば、月に支払う金額は高いとは思わないでしょうし、
満足がいく最期を迎えられる準備ができるかもしれません。

家族にとって、最期を迎える準備というのは
できるだけ身体的負担を軽減しながら、
迎えたいと望むのは当然のことのように感じられます。

この現状に、
既存の施設(特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム)
の受け入れが非常に消極的であるということが挙げられます。

新しい制度がH24年4月から始まり、
介護給付審査会では新しい制度に伴う給付についての審議が
大詰めを迎えてきています。

サービス事業所にとっても
利用する国民にとっても
地方行政にとっても負担の大きなものになるでしょう。

遠い先の話ではなく
意外と身近な…
少し現実のお話。
みんなで考える必要がありませんか?!

【ヒトはなぜ老いるのか】
先日テレビで、コメンテーターの2人が興味深いことを話していました。
 
 不老不死はつまらないし進化がない。
 進化の過程で完全より揺らぐ事を許せる方がいい。
 なんでも”あそび”が大事だよね。

老いは常に誰の眼の前にあり
生きている過程に老いはあり
老いの先には死が訪れる
当たり前なのに
あたかも突然舞い込む出来事に人はうろたえる
決して場所ではなく、最後まで”人”や”○○さんという個人”として
対応されることを多くの人が望みます

いろんなことで世知辛い世の中
これでいいのかなぁ?!
ちょっと思う今日この頃です。
  •   07, 2012 15:47
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